青い空に白い点のようなものがいくつも見えた。
雲が散り散りになった様はまるで砂浜に打ち寄せる波のよう。
面白い模様になったものだ、と思い己の腕の中にいる小さな息子にも教えてやろうと視線を落としたが、
彼は小さな寝息を立てて眠っていた。
「おろ、眠ってしまったか・・・」
最近では剣心が剣路を抱いても以前ほど泣き喚かなくなった。
抱き上げようとするたびに泣かれていた頃が懐かしい。
心がほんわかと温かくなるのを感じながら剣路の寝顔をしばらく眺めていたが、
今自分がいるのは縁側であることを思い出す。
剣路を部屋で寝かせるために剣心は立ち上がろうとした。
だが、結局彼は立ち上がらず依然同じ姿勢で胡坐をかいている。
「やれやれ、これでは動けぬなぁ・・・」
ふぅ、とわざとらしく嘆息したのは緩んだ頬を誤魔化すためか。
ちらりと視線を投げた先には息子同様、気持ちよさげに眠っている薫がいた。
「全く、どちらが赤子なんだか」
言いながら剣心は妻の体を引き寄せて、自分に寄りかからせた。
両腕に『幸せ』を抱えながら、剣心は一人微笑んだ。
・・・・・桜咲く春の日に見つけた、幸せのかたち・・・・・
これぞ「家族愛」ってなイラストを頂いてしまいました〜!
おりん様宅に日参されている方ならもうご存知かと思いますが、こちらσ(^^)がサイト開設一周年のお祝いに書かせていただいた駄文「この愛しき者達」のイラストとなっております。
そのイラストを加工してσ(^^)にくださったんですよぅ!
使いまわしなんてとんでもない!
むしろあんな駄文でこんな素敵なイラストを頂いてイインデスカ!?と聞き返したくなるほど、嬉しすぎて(=ヮ=)
嬉しさのあまり、まーたつまらん短文を書いてしまった・・・・orz
ごめんなさいすみません| |_・) ソォー
イラストのイメージを壊していなければいいのですが・・・(滝汗)
おりん様、本当にありがとうございました!!
客室