女将・京都へ行く(2) 



【平成17年6月12日・日曜日】


好天気に恵まれた日曜日。
きっと前日3人で萌えまくっていたからそのパワーにおされ、雨雲が去っていったのでしょうか(笑)
少し早めにホテルを出て京都駅から伏見稲荷大社まで電車に乗っていきました。
真っ赤な鳥居が連なる場所、といえばピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一時期、某深夜サイト様宅の玄関になっていましたからね。
京都で最も古い神社の一つで、本殿の背後にそびえる稲荷山の山中には約1万本の鳥居が立っています。
さすがに全部見るのは無理だったのでひとまず途中まで登ってきました。

   
 

上部左端は本殿入り口。
ここはちゃんとお参りしましたよッ
で、朱の鳥居をくぐるとそこはもう別世界。
朱に染められた世界はまさに幽玄という名がふさわしく。
昨日の雨の嵐山もそうでしたが、本当に京都はこういった幻想的な場所が数多く存在します。



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頭上を見れば確かに空はある。
緑もある。
だけど、この緋色の空間にいるとあの人に抱かれているような錯覚に陥るのは何故か。
す、と瞳を閉じると傍らにいるかの人が問いかける。

何故目を閉じるのかと。

少女は目を閉じたまま答えた。
「こうしているとあなたに包まれているような気がして・・・」
しばしの沈黙。
いつもなら怒らせてしまったのかと不安になるが、今回は自分でも不思議なほど平静でいられる。

ここが緋色の世界だから?
この人と同じ、緋色に染まった世界だから?

瞳を閉じてその幽玄の世界をたゆたっている内にその小さな疑問はすぐにかき消された。
静寂の世界に身を委(ゆだ)ね、肉体の感覚すら覚束なくなりかけた時、今までなかった優しい温もりに包まれた。

「・・・拙者がここにいるのに、薫殿は一人で何処(いずこ)に行かれるおつもりか?」

ああ。
やっぱり私はこちらの緋色がいい。

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・・・・・・・・・・・・・・・ハッ( ̄□ ̄;)!!

知らないうちにσ(・_・ )も緋色の世界に入り込んでいたようです(笑)
このままここにいたらマズイな〜なんて考えながらふと視線を走らせるとこんな立て札が↓

小さくて読みづらいかと思いますが、この立て札には「竹林の静宮 神宝神社 徒歩二分」と書いてあります。
ん・・・・・竹林?
その単語にぴくりと反応してしまうσ(^◇^;)。
昨日見ただろ、と突っ込まれそうですが、この立て札に誘われるようについフラフラ〜っと竹林の中にある静宮へ。
竹林というか、他の木も混ざってましたけど・・・
そんな中にひっそりと佇む静宮
ここは「叶雛」なるものがありまして、人型をした紙人形に願い事を書いて奉納することが出来ます。
じゃあσ(・_・ )も・・・ということで願掛けしてきましたよ。
何を書いたかって?
そりゃもちろん・・・「世界平和」に決まっているじゃないですか♪

・・・・・何か今、一斉に疑いのマナザシを向けられたような(^^;

あ、「萌えもください」って付け加えておきました。
世界平和でもやっぱり萌えは必要ですッ



そして伏見稲荷大社を後にして再び電車に揺られ、向かった先は伏見桃山駅。
こちらはとある目的のために・・・の前に、まずは散策&腹ごしらえ。
カッパのキャラクターで知られる黄桜酒造の記念館「キザクラカッパカントリー」の前を通った時にランチメニューの看板があったので特に何も考えずに中に入りました。
入った瞬間、驚きましたよ。

「あれ?館長様??」

そうなのです、数時間前にお別れしたはずの館長様が和服姿でお出迎えしてくださっているじゃないですかッ
・・・が、よくよく見てみると黄桜のイメージレディになっているアノ女優さんのポスターでした・・・
あー、びっくりした(^^A;アセアセ

満腹になって次に向かった先は「寺田屋」。
そう、かの坂本龍馬が身を寄せたあの宿です。
ここは一度行ってみたかった!

   

 

写真左から時計回りに
・寺田屋全景。玄関を開けると寺田屋の女主人、お登勢さんがお出迎えv(注:実際は受付のおばちゃんがお出迎えv)
・入浴中のおりょうが竜馬を狙う捕方に気付き・・・↓
・裸のまま駆け上がった階段。「恋の階段」とか何かそんな名前が書いてあったような;
・坂本龍馬愛用「梅ノ間」。肖像画が展示されています。慶応年2年1月23日に捕方に襲われた時もこの部屋に泊まっていました。

原作ではノータッチでしたが、幕末時代、剣心も坂本龍馬に会ったことがあるんじゃないかなぁ。
たぶん桂小五郎が、
「緋村、こちらは私の友人で坂本龍馬君だ」
なんて紹介して龍馬と話をする機会に恵まれたのではないのでしょうか。

「おんしもこんなことばっかやっとっちゃいかんぜよ」
「しかし、誰かがやらなければこの世は変わりません」
「それは違うきに。斬り合いなんぞせんでももっと違う方法でこの国を変える事が出来るぜよ」
「人を斬ることなく・・・この国を変える?」
※龍馬の言葉遣いがおかしいのは勘弁してください・・・即興で書いたのでそこまで手が回りません;

そんなやり取りを何度かしているうちに剣心の心に何か別のものが生まれたとしたら?
剣心が戦場を離れ、流浪人の道を選んだのは坂本龍馬から影響を受けたことも一つの要因ではないでしょうか。
σ(・_・ )と同じ考えをお持ちの方、スイッチオン!←スイッチなんてありません



寺田屋を堪能した後は今回の旅のもう一つの目的・・・花魁に変身!
んなもん見たかねぇと言う方はスルーしちゃってください〜
今回お世話になったお店は結構時代劇の衣装担当されているお店で、東映と縁のあるお店です。
そのせいか、東映では人より猫を大事にしているという裏話も聞けました。
時代劇の衣装を担当した関係か、お店には俳優さんのサイン色紙や宣伝用のポスターがずらり。
皆様記憶に新しい「大奥 第一章」のポスターも貼られてましたよ。
アノ主演女優が勢揃いした絵巻風のポスターが(本日二回目・・・また会ったね、R子サンv)

数年前に京都で舞妓さんになったことがあるんですけど、その時は今より髪が長かったにもかかわらず全カツラでした。
でも今回のお店はなるべく変身する人の地毛を使うんだそうな。
前頭部は地毛、後頭部はカツラという、半カツラ状態というんでしょうか。
キレイに髪を梳かしてくれるので、パーマをかけたばかりの人だとパーマがとれます。
箸なんかもざくざくぶっさして、ものすごい状態になりましたよ。
衣装も自分で選んで・・・もうこの時点で気分は由美姐さん(笑)
黒地に金箔の模様をあしらった内掛けをチョイスして、着付けてもらったら写真撮影するために近くの建物へ移動。
メイクもばっちしな花魁の格好で外へ・・・って、かなりハズカシイものが;
実際何人か振り向いてました。
お願いです、気付かなかった振りをしてそのまま通り過ぎてください(T.T)

  
  

女将現役時代(笑)
五月花魁でありんす〜
家族に見せても「誰だか分からん」といわれたので安心して晒せます♪(写真も小さいしね)
すましていますが、かなりきつかった・・・!
内掛けは薄目の掛け布団並みの厚さですし、カツラが重くて頭が痛かった(><)
ちなみにこちらでは太夫にも変身できるそうで、どう違うのか聞いたところ「花魁は美しく、太夫は可愛らしくメイクしています」とのことでした。
撮影が終わる頃には汗だくで、シャワー室完備(ボディソープ・シャンプー・リンスも揃ってます!)だったので、遠慮なく使わせていただきました。
写真はCD-Rに焼いてくれますのでそのままPCに入れれば簡単に見られます。
開いてびっくり、結構な量が入ってました・・・道理で汗だくになるわけだ(^^;



さっぱりしたところで時計を見るとバスの時間まで余裕ありまくりな時間帯。
速攻で館長様に連絡して、バスの停留所付近でお会いすることに。
館長様の都合も考えず、用件を一気にまくしたててホントすみません・・・
「なんて自己チューな女なんだ」と呆れたことでしょう。
ええ、まったくもってそのとーりv←待て

最寄の駅で待つこと数分、館長様が愛機T号で颯爽と登場!・・・でもお互い気付かずスルーしてましたが(笑)
近くのサ店でアイスコーヒー片手にまったりおしゃべり。
この時、館長様にもσ(^◇^;)のデジカメに納めた花魁の写真をお披露目。
上にある4枚目の写真は館長様自ら選んでくださったものです。
それからあれこれおしゃべりして気付けばもうバスの時間が迫ってきている・・・
「お見送りしますv」とバスの停留所まで館長様が付き合ってくださり、バスが来るまで別れを惜しんでました。
さすがに二度目のハグは叶いませんでしたが、バスに乗り込んだσ(^^)がガラス窓を隔て、お互い目で会話してましたね。
実はこの時、周りに人がいるバスの中って認識がなかったんですよ。
はっと我に返ってももう遅い。
時折忍び笑いを漏らしつつ、尚且つ投げキッスまで飛ばしたσ(^◇^;)は乗客の皆様にかなり怪しく映ったものと思われ・・・もういいや・・・
バスが走り出し、小さくなっていく館長様。
でもバスの写真を撮られたのは気付かなかったです。
ていうか、カメラ持ってきたんですか!?
最後の最後で館長様に一本撮られ・・・もとい、取られました。

京都、本当に楽しかったです!
絶対また行きますので、その時はよろしくお願いしますm(_ _)m



え?何か忘れてないかって?
そうそう、お二人に頂いたイラストのお披露目がまだでしたね♪
それではあの時の萌をもう一度!! →






お礼とお詫び

【館長様】
さりげなくσ(^^)のお土産まで買ってくださってありがとうございます!
今もσ(・_・ )の部屋には館長様から頂いた匂いが漂っております。
二日間、振り回してすみませんでした。
その上髪留めまで犠牲にして・・・| |_・) ソォー
また京都に行く際には遊んでやってください!
レポもσ(^^)が感じたまま、正直に書きました。
やー人間、正直が一番ですよ♪

【さやか様】
当宿にいくつかイラスト頂いているくせに更に頂いちゃって申し訳ないです;
もしかしなくても、σ(^◇^;)がブッチで一位ですか!?
お疲れのところ、更に疲れさせて申し訳なかったです・・・
そんな中、σ(^^)と会ってくださり、本当に嬉しかったですッ
今度は是非、体調が万全の時にお会いしましょうねv
そしてその時はアルコールを・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ



お二人とも、旅行中は本当にお世話になりました。
N野県にお越しの際は是非お声をかけてくださいね!
女将が責任を持ってご案内させていただきますv