女将・京都へ行く(1) 



【平成17年6月11日・土曜日】

当日はN野県も雨でした。
親からは「さすが雨女」と言われる始末・・・しかし雨女だからこそ、雨の楽しみ方を心得ております。
雨の日特有の湿った空気、もやがかかったように輪郭がぼやける街並み、水滴を纏う緑・・・そんな京都の表情を見られるのは雨が降ったときだけ。
そう考えれば雨の京都というのもなかなかオツなもんでしょ?



高速バスに揺られ、予定時間より早く京都入り。
「停留所付近まで迎えに行きます」とおっしゃってくださった心優しい館長様に到着メールを入れ、てくてく歩いていると歩道橋を降りてきた館長様ハケーン!
ミニスカート姿でかぶりつきたくなるようなおみ足を披露していただき、まずは簡単にご挨拶。

うわー、ナマだよ!ナマ館長様だよ!

この時のσ(^◇^;)は平静を装っていましたが、かなり興奮してました。
お召し物同様、ご本人も若々しいお嬢様で、ハキハキと対応される姿がとても印象的。
いつもPCでお付き合いいただいている館長様そのものです。
でもお話してみると美へのあくなき探究心をお持ちの館長様らしく、言葉の端端に気品を感じます。
σ(^^)のふざけた話にもたおやかに相槌を打ってくださり・・・その節は本当に・・・(縮)
館長様とお会いするにあたり、

♪イメージが大切よ 清く正しく美しく〜

な感じでいこうと目論んでいたのですが(この日の服装も清楚なイメージで・・・でも雨だっていうのに白のスカートってどうよ;)、館長様の明るいお人柄に触れ、その目論見は一瞬で崩れ去りました。
どうやら館長様は人の持つ本性を引き出す術を心得ていらっしゃるようです。



猫かぶりがムダになり、ホテルに荷物を預けた後、さやか様と合流すべく一路嵐山へ。
その間、ずっとおしゃべりしていたのですが・・・実はσ(・_・ )はるろ関係の人と直にお会いするのは初めてなんですよ。
だから「館長様」って普通に話しかけてもいいもんかなぁなんて思っていたんですね。
もしご迷惑なら「R子様」って呼んだほうがいいかも、と思っていたのですが逆にその方が抵抗を感じられていらっしゃるようで(イヤ、十分通用しますが)
そのため、「R子様」とは呼ばないことにしました。
でも使わせてもらうもんね( ̄ー ̄)ニヤリッ

嵐山までの電車の中でとても素晴らしいものを拝見いたしました!
まだ夢の中にいるさやか様へのモーニングコールとして製作されたもので携帯メールすると・・・・・な、なんと剣心が起こしてくれるんですよッ



剣心からの呼びかけにうっすら瞼を開けるとそこには彼特有の優しい微笑が・・・



この一連の動作、全部動画になってます(=ヮ=)
残念なことに実行は出来なかったようですが。
館長様曰く、「ちょっと思いついて作っちゃいました」とのこと。
「こんな素敵なものを短時間で作れるなんて・・・館長様すごいですッ」
「・・・いや、一日かかりましたけど」
そんなアナタがもっと好きになりましたv



嵐山到着〜
さあさあ、当宿でもいつもお世話になっているアノさやか画伯とついにご対面ですよv
改札口を出たところでまず館長様がさやか様に気付き、それにつられてσ(^^)も振り返ると・・・・・スレンダーなお嬢様が目の前にッ
さやか様はすらりとして背が高くて、モデル顔なお方でした。
何度かさやか様とメールのやり取りしている時に「σ(^^)に妹がいたらこんな感じかなぁ?」なんて想像していたんですけど・・・すみません、σ(^◇^;)が妹だね、これじゃ;

第一印象としてはしっかり者のお姉さん。
でも話してみるとやっぱりさやか様(笑)

しかし、最近のお嬢さんは本当に背が高くていらっしゃる!
振り向いた瞬間、σ(^^)の目線はさやか様のムネでしたからねぇ。
今時のお嬢さんは発育がよろしいようで・・・←どっちの?(笑)



さやか様と対面を果たし、ちょうどお昼時だったので館長様オススメのお店へ。
「葵」という実に萌えを感じさせる店名で、主にお豆腐を使った珍しい料理を食べさせてくれます。
その中でσ(^^)と館長様は豆腐茶漬け、さやか様は豆腐カレーをチョイス。

・・・実はこの時、二回ほど大ボケをかましまして。

一つは豆腐茶漬けの写真見て「コレってご飯がなくて豆腐だけなんですね〜」とのたまったこと。
そしてもう一つはさやか様が自己紹介してくださる時に(実は改めて自己紹介してなかった。そのくらい違和感なくお話してましたね)、σ(^^)の方を見て「あ」なんて言うから後ろに何かあるのかと思って思わず振り向いちゃいましたよ。
もちろんお二人に大笑いされたのは言うまでもなく。
遠く京都の地で恥を晒すことになろうとは・・・ッ
いいやもう・・・笑いを提供できたからヨシとしよう←開き直り



当初の予定では嵐山と映画村に行く予定でしたが今回は嵐山のみで。
ガイドブックとか見てみると結構見る所が多いんですよ、嵐山って。
写真?もちろん撮りましたよっ
ここまでデジカメを使用したのは購入以来初めてです(笑)
しかし、初心者ゆえちとブレが・・・・・
美しい写真をお望みの方は館長様のレポをご覧頂くことを強くオススメします。
本当に綺麗な写真を撮られるんですよ〜
持っているカメラもσ(^◇^;)とは比べ物にならない代物です。

で、館長様とさやか様に案内していただき、まずは観光名所「渡月橋」へ。
渡月橋を渡らずに(渡らないんかいッ)、コロッケを頬張りながら竹林の道に向かいました。
緑と言う点で言わせていただければN野県でも見られるんですが・・・というか周りは緑だらけですし(笑)
やっぱり京都の緑は違います。
N野の緑は解放的な感じで木登りしたくなるような衝動に襲われますが(それはσ(^◇^;)だけ?)、嵐山の緑は心を落ち着かせると同時にキンと身が引き締まる感じ。
だから「コォォォォォッ」ってやりたくなりますね←違ッ

   

野宮神社です。
源氏物語にも登場する神社で、縁結びや学業成就、子宝などにご利益があります。
ちなみにσ(・_・ )はお参りしませんでした←おい
 ←右の写真は野宮神社内にある苔庭園。まさに苔の絨毯って感じです。

この後、秋に「桔梗屋の陰謀」の現場(の近く)を通過し「去年の秋にはこの地であーんなことやこーんなことが・・・ムフフv」と一人妙な妄想をしていたのは何を隠そうこのσ(^◇^;)です・・・

それから落柿舎を見て、嵯峨釈迦堂(清涼寺)の境内に見えた「あぶり餅」というのぼりに惹かれるようにして茶屋へ入り、ちょっと休憩。
メニューを見ているうちに「あ、わらび餅!桜アイスもおいしそうv」と二点追加。
三人で食べ合いっこしてましたね〜
女同士だとこういうことが出来るからいいですよねv
あぶり餅なるものは初めて食したのですが、あっさりとした白味噌味でおいしかったですよ♪
わらび餅は色だけ見ると亀ゼリーのように見えましたが・・・大丈夫、味はちゃんとわらび餅でした(笑)
その茶店にあった一冊のノート。
どうやら茶店に訪れたお客さんが書き綴っていくものらしく、σ(^^)達も書き連ねてきました。
書いた内容は全然後悔してませんが、書いた字についてはかなりハズカシイ・・・たまに自分で書くと恐ろしく字が汚いことが丸分かりなので;

そして館長様イチオシ「宝匡院」。
観光シーズンでもあまり人が来ない穴場だそうで。
この日は本当に誰もいなくて、貸しきり状態!
白砂と枯山水の庭園がとても印象的でした。
紫陽花の花もほころび始め、その咲くか咲かないかの状態で雨に濡れた様がまたいいんですよ〜

写真はないのですがお堂の外で
「ここに薫殿が肘をついて座っていて・・・剣心は地面の上に立っているのがいいですよねv」
「そうそう、それでちょっとこの辺に体をもたれて・・・」
るろについて萌えるのも忘れませんッ





そういえばここでしたっけ?
出入り口のところに咲いていた花の名前が分からなくて三人で唸っていたの・・・
後日、乙女の日記で納得。
「タイサンボク」っていうんですね〜
さやか様、わざわざ調べてくださってありがとうございますッ
あーゆー感じの大きな花を中国の宮廷風な薫殿の髪に飾ってみたい・・・σ(^◇^;)はイラストは描けませんのであくまで想像ですが(泣)

色々な所を説明付きで案内していただきつつ、さりげなくお土産屋さんまで付き合ってくださり・・・本当にこのお二方は気配り上手なんですよ!
「あ、ここのお土産も見たいな〜」なんて考えていたら「見ていかはれます?」と絶妙なタイミングで声をかけてくださいます。
そんな気配り上手なお二方に甘え、土産物を物色するσ(^^)。
これからの予定を考えるとかさばる物は購入できませんが、それでも細々としたお土産を選ぶことができました。
感謝、感謝ですッ

夕暮れ時になり、本日のディナー会場へ赴くために嵐山に別れを告げました。
本当に萌えの要素が満載な所でした。
ビバ嵐山!



さて季節は初夏。
この時期、京都では夏の風物詩「川床」が鴨川にせり出します。
N野県脱出の際、ウチの親から「京都に行くんなら川床でご飯食べてくれば・・・あ、駄目か。高いもんね〜」なんて言われてまして、実際σ(・_・ )も「川床って¥が高いんだろうな〜」という認識を持っていました。
でも話を聞いてみるとそうでもないらしい。
京都在住の方にとってはとてもポピュラーなものらしいです。
今回は天候が優れず残念ながら川床は無理でしたが(すみません、N野県から雨雲持ってきたσ(><)が悪いんですぅ・・・)、いかにも京都の町屋です、というようなお店に入ることに。
木の温もり溢れる内装、所々「和」を感じさせるインテリア、そして日本家屋特有の急な階段・・・ううん、ノスタルジー♪
こういう建造物、大好きですv
美味しい食べ物をつつき、美味しいお酒を頂きながら・・・ハイ、スケッチブック登場!
モノ描きのお二人にお会いするにあたり、これは持参せねばなるまいと購入したスケブ。
まずはさやか様にイラストを描いていただき、その間さやか様の持参されたスケブを拝見して気に入ったものを遠慮なく頂く人でなしの女将。
ムード作りのため、やや暗めな店内でしかも人目がありまくりな状態で「描きにくい〜」と言いながら神速で4枚のイラストを描いてくださったさやか様(この時、萌えの神様が降臨!)
そんなさやか様と舐めるようにスケブを物色していたσ(^◇^;)に挟まれた館長様。
さぞかし居心地が悪かったことと・・・・・あああ、すみません〜(><)
大丈夫、次は館長様の番だからv(はいソコ、目をそらさないッ)



そしてこの時事件は起きたッ



そう、それはさやか様がトイレから戻られた時・・・
「トイレのドアが押しドアじゃなくて、横スクロールだった・・・」
「「横スクロール!?」」
思わず館長様と二人で突っ込んじゃいましたよ!
「じゃあ縦スクロールのドアもあるの?」
「シャッターみたいに下から持ち上げて?・・・いやだー、そんなトイレ!!」
横スクロール・・・思わぬところで乙女の名言をゲットv
乙女と一緒にいたら確実に名言をゲット出来るようになっているんでしょうか?
もしさやか様とご一緒される機会のある方がいらっしゃいましたら結果をご報告ください(笑)

8時頃お店を出て・・・残念ながらさやか様とはここでお別れ。
街中で行きかう人の多い中「ハグしたいな〜・・・でも、こんなに人が大勢いるところで抱きついたら迷惑だろうし・・・」なんてσ(・_・ )にしてはしおらしいことを考えていると、
「さあ、どうぞvvv」
とさやか様が両手を広げてスタンバっているじゃあーりませんかッ
女性に恥をかかせてはいけません、ということで遠慮なくさやか様のムネにダイブv
思いっきりギューしてくださったのは嬉しかったんですけど・・・この時、σ(><)の口紅がさやか様のお召し物に付いちゃったんですよ。
しかも白のカーディガン。



さやか様、あのときの汚れ(いや、この場合ケガレか?)はちゃんと落ちましたでしょうか?



最後に大爆笑させていただき、再び館長様と二人に。
スケブの順番は館長様にバトンタッチされていましたので、イラストを描いていただくなら描きやすい環境の方がいいですね、と近くのカラオケに向かうσ(^^)と館長様。
最初の一時間はσ(・_・ )のスケブに館長様がイラストを描いていただき、その間σ(^◇^;)が館長様のスケブを食い入るように見つめ、ちょこちょこ会話しながら一時間過ごしていましたね。
「描くの遅いんです〜」とか「うまく描けなくて・・・」と謙遜する館長様。

大丈夫です、毎日あのイラスト見て悶えていますから♪
バンバン布団を叩きまくってるんで、中綿ボロボロです。

そんな中、一足先に帰られたさやか様からメールが届きました。
「いつものテンションが保てず・・・」とあったのですが、今回お話させていただいていつもお相手してもらっているさやか様そのものだよなぁなんて思ったので、σ(^^)より彼女のことをよく知る館長様に質問。

「さやか様っていつもあんな感じじゃないんですか?」
「いや、いつもあんな感じですね」

館長様の答えにあっさり納得するσ(^^)。
そのうちに館長様のイラストが描き終わり「何か歌いましょうか?」という流れになって、絶対館長様はGソングを歌われるハズ!と踏んでいたので、「『嫉妬』歌ってくださいッ」とリクエストしたσ(^^)。
「カラオケはあまり得意ではない」と恥ずかしそうにおっしゃっていた館長様ですが全然!
館長様の歌声には愛が溢れておりますv
明るい歌声に反して、σ(^◇^;)の歌は低いのばっか・・・館長様のレポではうまいことフォローしてくださっていますが、実際はかなり暗かったことかと・・・
ああ、いたいけなお嬢様を怯えさせてしまった| |_・) ソォー
あとはずっと「るろ的ソング」をチョイスしていました。
別にるろで使われた曲とか、そういうのではなく、歌詞的に「コレは絶対剣心(薫)のことを歌っているッ」というような。
そういった部分が出てくると、
「ここ!これって思いっきり薫殿のことですよね〜」
「●●な部分なんて特に・・・!」
なんて二人で萌えまくって・・・これならアニメ版のるろを知らない人でも楽しめまっせ♪
歌っていてもお互いアイコンタクトしてました。
ちゃんと目で会話できてましたよね、館長様?



カラオケを出てもまだ時間的に余裕があり(夜は長いですよ?腐腐腐)、「五月様のホテルのそばでどこかお茶しましょうか」とありがたいお言葉に従い、一旦京都駅まで戻ってきました。
が、ここで意外な事実が発覚。

京都駅前は早閉めの店多し。

ここでじゃあさよなら〜なんて展開は寂しいし、かと言ってこれ以上館長様を振り回すのもなぁ・・・なんて考えながら歩いていると、いつの間にやらσ(・_・ )の宿泊先のホテルの前まで来てしまいました。

それならいっそのこと、σ(^^)の部屋に来てもらった方がいいじゃん!

σ(^^)の考えを館長様に伝えると「いいんですか〜?」と遠慮されていました。
「ホテルに泊まるのは五月様なのに、私がお部屋に入るのはまずいんじゃ・・・」
大丈夫大丈夫、失●園でも同じようなシーンあったし←意味不明
ホテルのフロントを難なくクリアし、σ(^^)の部屋に館長様を招きいれ失楽●ごっこ・・・じゃない、三次会スタート。

「・・・なんか静かですね・・・?」

そうなんです、先ほどまでの明るい館長様の姿は消え、σ(・_・ )の目の前にいるのはもじもじと恥らっている一人の少女。
( ̄□ ̄;)!! まさか身の危険を感じているとか?
ある意味当たっているけど←え
でもさすがはモノ描きでもあらせられる館長様。
スケブにペンを走らせた瞬間、もういつもの館長様に戻ってました(笑)
モノ書きの方の館長様と小説について語り合い、館長様の考えていらっしゃる構想なんぞもちらりとお伺いして・・・それで、σ(・_・ )がこれから連載する小説もちょっとお話したんですよ。
そしたら館長様ってば「こんな感じですか?」なんて言いながらその小説の一場面をさらさら〜っと描いてくださったんですよッ
おお、まさしくそんな感じ!!
イラスト描ける人が隣にいるってスバラシイねv
そんな館長様がσ(・_・ )に一言。
「イラストは描かれないんですか?」
「描きませんッ」(即答)
だって実際描けないし・・・こればっかりはおだてようがキョーハクしようがムダです。



萌え話に花を咲かせつつ、サイトのことなどペーペーのσ(^^)に色々教えてもらっているうちに館長様とのお別れの時間が・・・
泊まったホテルの扉が夜中の1時に閉まっちゃうんですよ。
一人で京都の夜を過ごすσ(><)のために終電ではなく、タクシーで帰宅することにしてくださった館長様。
本音を言えば帰したくなかったけど、さすがに初めて会ったお嬢さんとベッドインはマズイだろ、と涙を飲んでお約束のハグv
すぐ後ろがベッドだったので誘惑に負けそうになりましたが一歩手前で踏みとどまりました。
エレベーター前まで館長様をお見送りし、次の日の予定はお話してあったので「夕方時間があったら会いましょう!」と約束。
そして無情にも閉まる扉。
館長様を乗せたエレベーターが遠ざかっていくのを見つめながら、σ(・_・ )は館長様の向日葵のような笑顔を思い浮かべ、しばしその場にたたずんでおりました・・・・・
そして「絶対また会ってやるッ」と決意したのもこの時だったりする(笑)



レポ(2)へ続く